レーベル設立30周年ということでリリースされたsalsoulの日本独自企画の
ベストアルバムが店頭で目に留まったので、すかさずゲットしてきました。
30年前といえば70年代半ば、私が洋楽を聴き始めた頃で、ポピュラーでは
カーペンターズの全盛期、ブラックミュージックの世界ではスタイリスティックス
などに代表されるフィラデルフィア・ソウルが一大ムーブメントとなっていた
時代でして、徐々にブラックミュージックが白人にも広く受け入れられるように
なってきた頃ですね。
salsa&soulから由来するsalsoulというレーベルは、現在までハウス、
ガラージなどのクラブ系やアフロキューバン、プエルトリカン系などにも
繋がる名曲を多く残してきたソウル&ディスコレーベルの名門です。
MFSB(当然
コレです)、
love unlimited orchestra(おなじみ
コレです)
のように、このレーベルでも
The Salsoul Orchestraというストリングスを
フィーチャーした大所帯の看板グループがあり、ロリータ・ハロウェイの
「
runaway」という大ヒットも生んでいます。
サルソウルを知らない人でもシルヴェッティの「
Spring Rain」を聴いた
ことが無い人はいないと思います。そうです、電気グルーヴの「
シャングリラ」
そのものです。あのストリングスの雰囲気が70年代フィリーの真骨頂でして
今聞いてもクラシックなのに新鮮な気分にさせてくれます。
どこか哀愁があって、ハッピーかつスウィートな名曲がぎっしり詰まった
このアルバム、2枚組で30曲入って1980円!! 買っておいて損は無いと
思いますよ。
さらに今月23日、同じく創業30周年を迎えるBEAMSとのコラボレーション
アルバムもリリースされる予定だそうで、BEAMSのDJ陣がどんな選曲を
しているのかも興味深いところです。こちらはリミックス曲が注目ですね。
「The Delights of Disco」BEAMS 30th ANNIVERSARY
featuring SALSOUL RECORDS