このところ、月曜日に手に入れたCDが車内でヘヴィローテーション中です。
70’sテイストを堪能できる、ライブモノとコンピレーションモノの2枚でして、
やっぱり私のルーツはこの辺なんだよなぁと実感しております。
コンピレーションモノのほうは1年くらい前にリリースされていたもので、
LateNightTalesというシリーズのジャミロクワイが選曲した、実に渋めの
セレクションになっています。70年代終りあたりを中心に、アーティスト的
には有名でもメジャーヒットじゃない曲ばかりを集めているあたりが
JayKay流
といったところでしょうか。確かに、そこはかとなくジャミロクワイの音のルーツが
見え隠れしているのが分かります。彼らがデビューした時はスティービー・
ワンダーの影響がモロって感じでしたけど、当然あの頃のソウルからジャズを
幅広く聞いていたでしょうから、私と嗜好が近いものを感じ取れますね。
そしてもう1枚は、先月国内版がリリースされたダニー・ハサウェイのライブの
ベストアルバムです。ダニーは1979年、33歳の若さで自ら命を絶ってしまった
不世出の天才アーティストで、白人たちにも広く受け入れられる、ジャンルを超越
したニューソウル(ネオソウル)のパイオニア的存在です。
彼のライブの凄さには定評があり、多くのアーティストが究極のライブアルバム
と評する71年のライブアルバムからの他、6曲もの未発表音源が含まれた
このベストアルバムは、感動すること請け合いです。かなり古い音源なので、
音のクオリティは全然期待してなかったのですが、最新技術のおかげか結構
ダイナミックレンジの広い気持ちの良い音で楽しめます。(^^♪
臨場感一杯の小さなハコで観客と一体となって生み出される、スリリングな演奏と
エモーショナルなヴォーカルは、まさに至福のひと時で、涙が出そうになるほど
なのです。キャロル・キング、マーヴィン・ゲイ、ビートルズ、スティービー・
ワンダーなどの名曲も、すべて彼流に消化された素晴らしいものですが、
私にとっての一番はファンキーな「リトル・ゲットー・ボーイ」ですね。
特に、盛り上がってくる曲の後半が最高!何度繰り返し聞いても感動しまくり!
孤高の天才アーティストにしか分かりえない
苦悩が、彼を飛び降り自殺に追い込んだ
のでしょうか...
実に残念でなりません。
クインシーと一緒のロバータ&ダニー
そんな彼の一番の理解者だったのは、大学の同級生でもあるロバータ・フラック
でした。彼女もソウル、ジャズ、フォークなどのジャンルを超越した極めて洗練
された音楽性を持つという点でダニーと相通ずるものがあります。共に小さい頃
からピアノに親しみクラシックがベースになっている点も同じです。ちょうど現在で
例えるなら、アリシア・キーズあたりが同系統な才能の持ち主でしょうか。
名作の呼び声高い72年の2人の
デュエットアルバム以来の
作品を共に制作中の
79年1月に、彼はこの世を去って行きました。
しかしながら、彼は永遠の存在です。R&B花盛りの日本においても平井堅、
スクープのTAKEなど、ダニーは最もリスペクト(敬愛)されるアーティストで
あり続けています。
90年に彼の愛娘である
レイラが
CDデビューした時は、なんだかとても
嬉しかった記憶があります。もちろん、その内容も素晴らしいものでしたしね。
まだ、聞いたことのない他のアルバムも手に入れてみようかなぁ...
「一生モノ」というのは私のテーマみたいなものですが、音楽でも一生モノを
見つけられた喜びって、かけがえの無いものですよね。(^^♪