ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)第3戦において、元F1世界チャンピオンの
ハッキネンが初優勝したそうですね。第1戦もアレジが勝っていたりして、いまや
F1ドライバーの、おいしい天下り先のような状況となってます。^^;
先日も紹介したフィンランドという国、モータースポーツにおいても特別な存在
でして、これまで何人もフライングフィンと呼ばれるヒーローを生み出してきました。
「空を飛ぶほど速いフィンランド人」といった意味だと思いますが、スキーの
ジャンプ競技など、実際飛んでも速かったりするのがフィンランドの凄いところ。
F1では、先のハッキネンに続くライコネンも世界チャンピオンの有力候補ですが、
WRC(ラリー)の世界では、そんなレベルじゃありません。
過去の通算成績を見ても、3分の1くらいはフィンランド勢が獲っているほどなの
です。プジョーのラリーイメージを決定付けた205ターボ16での
バタネン、
カンクネンは、もとよりランエボで三菱の一時代を築いた
マキネンもそう、続く
プジョーの
グロンホルムなど、まさに世界チャンピオンのオンパレードです。
しかし、なぜこれほど強いのか?やはり基本は氷上の運転経験の差なので
しょうね。子供の頃から大農場でトラクターをガンガン乗り回していたりと、
滑らせることが自然に身に付いている下地があること。さらに優れたドライバー
を育成するシステムも整っているようでWRCまで続く道筋が出来上がっている
こと。明確な目的意識を持った選手に対するサポート環境にも恵まれていること
などが挙げられるようです。
おそらく国内選手権を制すれば自ずとWRCへの道が開かれてくる、という図式
になっているんでしょうね。日本じゃチャンピオンになったところで、そう簡単には
その先へは行けませんからね。
WRCを引退すると、よくあるパターンはパリダカのような長距離のラリーレイドへ
の参戦ですが、やはりF1組と比べると、なんとも地味で過酷な世界...
ちなみにバタネン氏は現在EU議会フィンランド代表議員つまり国会議員さんに
転身したとか、日本でいえば橋本聖子さんみたいなもんですな。
こちらによればカンクネン氏も今や実業家?「
フライング・フィン」